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カテゴリー: music film

MV – うたたねマフラー『カメとウサギ』

カメとウサギMV – うたたねマフラー『カメとウサギ』

3歳になったばかりの息子を連れて
はじめて保育園の見学に行った。

「3歳になるまではお家で」と
僕たち夫婦の考えていたことが満期を迎え、
元々小さなおばあちゃんが一人で暮らしていたという
我が家のサイズが、この男の子にはもう小さくなってきた、そんな
タイミングが重なってのこと。

園の説明、というよりは哲学や方向性を
ホクホクの焼き芋のように熱く熱く語ってくれた
副園長(その時点でもうここに決めた、と妻も感じていた)と
こんな話をした。

運動会のムードがとにかくあったかいと。
それに対してふと僕は
「競争させて1番を決めるっていうのもなんだかですね」
流れで言った一言だったが、
「そうですね」と認めつつも
「もちろん(競争が)必要な場合もあるんですけどね」
とビシッと答えた副園長の眼差しが頼もしかった。
そこに人として関わり合いながら暮らす大
切なものも含まれていることが伺えた。そうだと思う。
大切なのは一番を決めること、一番になることではなく
お互いを高め合って認め合うことなのだろう。
讃え合うことなのだろう。

帰りしなに、園児たちが芋掘り体験でとってきてくれた
さつまいもをたくさん詰めてお裾分けいただいた。
数日後、焚き火がてら焼き芋をした。
曇天だったが、芋を割った瞬間に天日が差し込む。
黄金の蜜とゆっくりと舞い上がるホクホクの湯気に、
その繊細に輝く粒子に、
妻は今年一番の歓声をあげた。そして自分史上一番うまい焼き芋だった。
皮までいただいた。
美しい瞬間、未来も見えた、そんな冬の日。

暖かくして、ゆっくりご覧くださいね。

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MV – 森分福 – “軸足 sung by じゆん”

サムネイルnewMV – 森分福 – “軸足 sung by じゆん”

森分福(Mori Bunpuku)
2024年10月1日リリース「おもいの軸足」より

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昨年の年の暮れだったか
5つ上の実兄である”じゆん”から
自身の歌い上げたミュージックビデオを制作してほしいと
話があった。

当時まだデモだった音源は、かのローザルクセンブルグを思わせ、
いかにも兄好みな文学的な情緒の漂う歌詞がひしめく
近頃ではあまり耳にしない珍曲だったのだが、
それに合わせて僕はスケボーをする画をイメージしている、と
自宅前でスケボーの練習をする兄のビデオが送られてきた。
ストリートのスケーターのソレ、ではなく、
ただ直立して”乗っていれる”だけの滑りだったのがやけに愛おしい。
兄はそういうやつだ。
いつからか、そういう、可愛さが見えてきたんだ。
5つ上だけど。

コレは美味しい香りがする。

僕は僕で音源を聴き込んでイメージを盛り上げていく
日々を重ね、仕掛け人、というか
この楽曲の作詞作曲、演奏、アレンジに至る全てを手がけた
人物、森分福(もりぶんぷく)氏とオンラインで初対面。

分福氏は兄じゆんの大学時代の音楽サークルの先輩で、
此度、氏のアルバム制作に伴い、二十年ぶりに兄を熊本に招聘して
レコーディングを敢行、晴れて「軸足-sung by じゆん」という
楽曲が誕生し、「おもいの軸足」という
アルバムのタイトル楽曲であるため
ミュージックビデオの制作を考えているという。

兄のミュージックビデオを撮る日が来るとは。

至極光栄だったし、気合いも入った。
だので、
何者かわからなかった分福さんの内側に
土足で、ズカズカと入っていった。
おそらくノックもしていない。
その時はまだ、じゆんを、
“守ろう”としていたのかもしれない。

失礼もおそらくたくさんした。
だけどその度に、分福さんは丁寧に丁寧に
優しく打ち返してくれていた。
ボール球をも無理やり跳ねて
打ち返してくれていた。
素手でもキャッチできるくらいの、柔らかい球。
でもその球はいつも燃えていて
青く、静かだが決して消えなかった。

それが芯てやつなんだなと感じたから
氏のイメージにできるだけ沿うことに決めた。
毎日グループラインがチンチンと忙しかったに
違いないが、僕はそういうプロセスが大好きだ。
口数は少ないが、ここぞ、というタイミングでは
兄の じゆんがキメていく。
ベースは分福。
僕は気まぐれな乱投手。

まるでバンドだ。
3人のハーモニー。

分福さん、ご縁をありがとうございます。
アルバム全楽曲通して
クラシックオーケストラ仕込みの変調お化け。
聞いたことのないメロディ展開、稀有です。
僕はコレからもあなたに投げ続けたい。
尊敬しています。

じゆん兄、やはりボーカルスイッチ入ったら
爆発力半端ないよ、このあたりじゃ比べもんにならんくらい
フォトジェニックな人です。
そのままでいてね。

分福さんの音楽と、じゆんの主演で
映画を撮りたい。

 

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